エクセル(Excel)の資格を取りたいけど、役に立つ資格はどれだろう?
こんな疑問を持つ人も多いのではないでしょうか。
結論から言いますと、役に立つエクセルの資格は「何を求めるか」によって変わってきます。
なぜなら、エクセルそのもののスキルが求められる資格と、ビジネススキルも合わせて問われる資格があるため。
この記事では、役に立つエクセルの資格3つと、それぞれがどんな人におすすめかを解説します。
読み終わった後には、あなたにあったエクセルの資格がわかるはずですよ!
エクセルの資格で役に立つもの3選
エクセルの資格で役に立つものは、以下の3つです。
- MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
- 日商PC検定
- サーティファイ認定試験
1つずつ見ていきましょう。
①:MOS(マイクロオフィススペシャリスト)
1つ目は「MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)」です。
MOSはMicrosoft(マイクロソフト)社が認定する国際資格で、エクセルをいかに使いこなせるかを証明するものです。
MOSのエクセル試験には「アソシエイト」と「エキスパート」の2種類があり、それぞれ以下のようになっています。
- アソシエイト:よく使う基本的な機能を使える人
- エキスパート:高度な機能を理解している人
具体的には、以下のようなことが問われます。
レベル | 出題内容 |
---|---|
アソシエイト | ・ワークシートやブックの作成と管理 ・セルやセル範囲のデータの管理 ・テーブルの作成 ・数式や関数を使用した演算の実行 ・グラフやオブジェクトの作成 |
エキスパート | ・ブックのオプションと設定の管理 ・ユーザー定義のデータ表示形式やレイアウトの適用 ・高度な機能を使用した数式の作成 ・高度な機能を使用したグラフやテーブルの作成 |
また受験料は、以下となっています。
- アソシエイト:10,780円(学割:8,570円・どちらも税込)
- エキスパート:12,980円(学割:10,780円・どちらも税込)
後ほどわかるかと思いますが、他2つの試験と比べると高めです。
国際資格ゆえのブランド力なのかもしれませんね。
②:日商PC検定
2つ目が「日商PC検定」です。
日商PC検定は、簿記でおなじみの「日本商工会議所」が開催している検定試験で、「エクセルを活用して実務をこなすことができる」という証明になります。
「文書作成」「データ活用」「プレゼン資料作成」といった3種類の試験がありますが、「データ活用」がエクセルの試験です。
そんな日商PC検定のデータ活用試験は、1級~3級とBasic(ベーシック)の4段階。
それぞれ、以下のようなレベルの基準となっています。
- 1級:企業責任者として経営判断やアドバイスを行うことができる
- 2級:部門責任者として業務効率や円滑化、業績向上に貢献できる
- 3級:一般社員として自分の業務に活用できる
- ベーシック:基本的な表計算を行う業務に対応できる
レベル分けに一般社員や責任者といった言葉が出てくることから、ビジネス向けの資格であることがわかるのではないでしょうか。
各レベルにおいて、具体的には以下のようなことが問われます。
レベル | 出題内容 |
---|---|
1級 | ・業務データベースで分析 ・業務報告、レポート作成 ・問題解決策、今後の戦略の提案 |
2級 | ・エクセルを用いた分析 ・表やグラフで整理 ・業務報告、レポート作成 |
3級 | ・業務データベースの作成 ・集計、分類 ・並べ替え ・計算 ・グラフ作成 |
ベーシック | ・四則演算 ・SUM関数 ・達成率、利益率の計算 ・グラフ作成 |
また、受験費用は以下のようになっています(すべて税込)。
- 1級:10,480円
- 2級:7,330円
- 3級:5,240円
- ベーシック:4,200円
受験料はMOSの半額ほどですが、学割はありませんので注意しましょう。
③:サーティファイ認定試験
3つ目が「サーティファイ認定試験」です。
サーティファイ認定試験は、ビジネスで役立つ知識と技術を目的とした資格試験で、ワードエクセルパワーポイントの3種類があります。
中でもエクセルの試験は「表計算処理技能認定試験」と言われており、1級~3級の3つのレベルに分かれています。
そんな「サーティファイ認定試験」の特徴は、2級以上だと「知識+実技」があること(3級は実技のみ)。
各レベルの目安は以下の通りです。
- 1級:高度な表計算処理やビジネス図表、帳票、データベースを駆使した業務効率化ができる
- 2級:通常の表計算処理ができ、パソコン・表計算・ビジネス図表に関する技能がある
- 3級:簡単なワークシートの作成、データ入力ができ、パソコン・表計算・ビジネス図表に関する技能がある
また、受験料は以下のようになっています(すべて税込)。
- 1級:8,100円
- 2級:7,000円
- 3級:5,900円
日商PC検定とほぼ同じ金額と考えておけばいいでしょう。
エクセルの資格、どんな人に役に立つ?
ここまで紹介した3つのエクセルの資格は、それぞれどんな人に役に立つのでしょうか。
詳しく見ていきましょう。
MOS:就職活動をしている人におすすめ
MOSをおすすめしたいのは「就職活動をしている人」です。
MOSはマイクロソフトが認定する国際資格であって、3つの中で1番メジャーな資格です。
内定者研修や社内研修でMOSを使っている企業もあることが、知名度を物語っているのではないでしょうか。
「ワードやエクセルを使えます」と口で言ってもどれぐらいかわからないことから、MOS資格を持っていることは人事担当者にも安心材料となりますね。
余談ですが、障害者の社会復帰をサポートする「就労移行支援事業所」でも、MOSを受験する利用者が多いです。
私が運営している別ブログ「じぶんぽっく」で書いた「精神疾患=就職できないをぶち壊せ!atGPジョブトレ通所者にインタビューしてきた!」にて詳しく解説していますので、よかったら読んでみてください。
▼MOSはどれからとったらいいのか悩む就活生へ
関連記事:【意外】MOSを就活のために取るならどれがいい?優先順位を17卒が解説
日商PC検定:ビジネスレベルを上げたい社会人におすすめ
続いて日商PC検定は「ビジネスレベルを上げたい社会人」におすすめです。
日商PC検定は、「経営判断やアドバイスができる」「一般社員レベル」といったように『ビジネスを意識した資格試験』となっています。
それゆえにパソコン系の資格の中でも、難易度はかなり高めと言われており、スキルだけでなく「経営」や「国語力」がないと合格できません。
そのため「就職活動で使うために半年以内に合格したい!」という方にはあまりお勧めできない資格試験です。
一方で「転職のためにビジネスレベルが十分にある証明がほしい!」「将来的に独立したい!」と考えている中堅以上のビジネスマンにはおすすめの資格と言えるでしょう。
▼日商PC検定についてさらに詳しく解説しました。
関連記事:【疑問】日商PC検定は履歴書に書いたらアピールになる?
サーティファイ認定試験:スキルアップをしたい社会人におすすめ
サーティファイ認定試験は「スキルアップしたい社会人」におすすめです。
知名度はMOSと同じくらい、もしくはやや下回る程度ですが、MOSと比べるとビジネス要素が加わってくるため学生には少し難しく感じるかもしれません。
(社会人に必要な素養を学びながらエクセルも学びたい、という人には向いているかも)
ただし、実践的な問題が多いぶん、若手の社会人が勉強することでスキルアップにもつながります。
キャリアアップや転職を考えている人にもおすすめと言えますね。
まとめ:エクセルの資格は選べば役に立つ
この記事では、エクセルの資格で役に立つもの3つと、それぞれの資格が役に立つ人について解説しました。
エクセルの資格で役に立つのは
- MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
- 日商PC検定
- サーティファイ認定試験
の3つで、それぞれの試験において「特に役立つ人」が異なります。
3つの資格試験について一覧表にまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
(いい(易しい)方から「◎、〇、△」の順番です)
名前 | 知名度 | 難易度 | 値段 | おすすめの人 |
---|---|---|---|---|
MOS | ◎ | ◎ | △ | 就職活動 してる人 |
日商PC検定 | △ | △ | ◎ | ビジネスレベルを 上げたい社会人 |
サーティファイ 認定試験 | 〇 | 〇 | ◎ | スキルアップ したい社会人 |
あなたの目的に合った資格試験を選ぶことが、役に立たせる1番の秘訣ですよ!
また、これから勉強を始めようという人には「ユーキャンの資格講座」がおすすめ!
(サーティファイ認定試験は講座なし)
初学者にもわかりやすいテキストで、スラスラ学習を進められると定評です。
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詳しくは以下の記事で紹介していますので、気になった方は読んでみてくださいね!
>> ユーキャンのMOS講座の口コミは?講座の特徴や勉強法と合わせて解説
>> ユーキャンの日商PC検定講座の評判は?講座の特徴と合わせて紹介!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。